祇園祭山鉾連合会について

公益財団法人祇園祭山鉾連合会の設立の歴史

その昔、祇園祭に山鉾を出す各町内の人々は、山鉾の自主性や独創性を競い合いました。更には、山鉾の周囲に長刀や槍をもって警護したという古い絵図が残っていますように、巡行では我先にと順番を争って、常にもめ事を起こしておりました。 祇園祭山鉾行事の長い歴史の中で、中世から近世においてはこの行事が、時の権力者や 幕府により認可・執行されてきたこともありますので、巡行における順番や、順路などについて、各山鉾間で話し合うための、何らかの連絡機関があったものと考えられます。

明治時代となって京都の近代化が始まり、電話線・電灯線、市電の架線など道路に張り巡らされた障害物により、山鉾巡行は存亡の危機までも懸念する状況となりました。 更には、交通量や観光客の増加、江戸時代に受けていた種々の援助や補助の打ち切りなどもあり、江戸期以来の旧式で大雑把な連絡組織では、各種の問題に対応することは困難となりました。

そこで、行政や各種団体との対応、更には大正時代となって復活された種々の補助を受け入れる組織が必要となり、大正12年に任意団体「祇園祭山鉾連合会」が設立されました。 平成4年に財団法人となり、平成24年には公益財団法人となって、現在に至っております。

祇園祭の歴史

貞観5年 (863) 疫病が流行したために、勅命により神泉苑において御霊会(ごりょうえ)がおこなわれる。(三代実録)
貞観11年 (869) 悪疫を鎮めるために全国の国数66本の矛を神泉苑に立て祇園社から神輿を送る。これを祇園御霊会の始まりとする。(祇園社本縁録)
天禄元年 (970) 祇園社で初めて御霊会を修し定例とする。(二十二社註式)
応仁元年 (1467) 応仁の乱により祇園祭が中止となる。
明応9年 (1500) 祇園祭が33年ぶりに復興し、山鉾36基が出るに際して(くじ)を取る。(後法興院記)
天正19年 (1591) 豊臣秀吉京中の地子錢を免除する。この頃祇園祭に地之口米の制度(寄町制度)が定められる。この頃の祇園祭の様子が「祇園山王祭礼図屏風」(サントリー美術館蔵)や、「祇園祭礼図屏風」(出光美術館蔵)に描かれる。
宝永5年 (1708) 京中の大火により橋弁慶山など多くの山鉾が罹災する。(祇園会記)
天明8年 (1788) 大火により函谷鉾・菊水鉾・凱旋船鉾など多くの山鉾が罹災する。以後10年程かけて順次山鉾が復興される。
元治元年 (1864) 蛤御門の変の大火により多くの山鉾が罹災する。
明治2年 (1869) 函谷鉾・占出山・保昌山・山伏山・孟宗山などが復興する。
明治5年 (1872) 寄町制度の廃止
明治10年 (1877) 太陽暦の採用により祭日が7月17日と24日に改められる。
明治32年 (1899) 維新後、京都府庁で行われていた鬮取りが、この年以降京都市役所で行われる。
大正12年 (1923) 山鉾連合会が組織され、京都市から補助金を受ける。
昭和18年 (1943) 太平洋戦争のために以後4年間山鉾の巡行が中止される。
昭和22年 (1947) 戦後初めて長刀鉾と月鉾が建てられ長刀鉾のみ四条寺町まで巡行する。
昭和25年 (1950) 祇園会山鉾巡行協賛会が組織される。
昭和27年 (1952) 戦前通りに全山鉾28基が巡行する。
昭和28年 (1953) 菊水鉾が90年ぶりに復興される。
昭和31年 (1956) 17日の巡行コースが寺町を北行して御池通りを西進するコースに変更され、御池通りに有料観覧席が設置される。
昭和36年 (1961) 17日の巡行コースを寺町通りから河原町通りを北行するコースに変更する。
昭和37年 (1962) 祇園祭の29基が重要有形民俗文化財に指定される。この年阪急電鉄の地下工事のため山鉾の巡行が中止される。
昭和41年 (1966) 24日の後祭が17日の前祭に合同される。
昭和43年 (1968) 祇園祭の山鉾のうち10基を収納する「祇園祭山鉾館」が円山公園に建設される。
昭和54年 (1979) 祇園祭の山鉾行事が重要無形民俗文化財に指定される。
綾傘鉾が再興され巡行に加わる。
昭和56年 (1981) 蟷螂山が再興され巡行に加わる。
昭和57年 (1982) 京都府・京都市の援助により祇園祭山鉾染織品新調制度が発足する。
昭和63年 (1988) 四条傘鉾が再興され巡行に加わる。
平成21年 (2009) 「京都祇園祭山鉾行事」がユネスコ無形文化遺産に登録される。
平成24年 (2012) 大船鉾が唐櫃にて巡行に加わる。
平成26年 (2014) 大船鉾が再興され巡行に加わる。後祭巡行が復活する。
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